私と音楽との出会い
子供の頃、音楽の好きだった父がレコードを聴くため、家には蓄音機がありました。もちろん、幼い私にはクラシック音楽や映画音楽は分からず、周りの大人たちに「子供の音楽をかけて」と童謡をせがんだものでした。
ギターと私

中学生の頃、あるテレビ番組を見ていた時に登場人物が弾いていた楽器が気に入り、兄に「バイオリンを習いたい!」と言うと「お前、あれはギターだ。」と言われギター教室に通う事に…。向島でレコード店を経営していた父の友人が店の2階で丁度ギター教室を開いており、溝淵浩五郎氏 門下生の星野先生にギターを教えて頂く事になりました。写真のギターは野上三郎氏に依頼して製作していただいたもの。高校を 卒業したての苦学中、全財産を使ってしまいました…。何しろ当時の高卒の初任給が1万 8000円。このギターは8万円でしたから、私としては 大変な買い物でした!!
当時のレッスン風景
ミニヨンのおばあちゃん
原田力男さんとの出会い …あれこれ
ピアノ調律師になろう等と考えていなかった二十歳の頃、ピアノと作曲の勉強も始め、電話帳を見て「原田さん」と言う調律師の方に調律を依頼しました。最初は実家のあった浅草の方へ、 小さなピアノ教室を始めてからは千葉の習志野の方へ年に2回、来て頂いておりました。5,6年 来て頂いていたと記憶しております。結婚してから妻には何度か原田さんの話をしていましたが、 ある日妻から「あなたの所に調律に来てくださっていた原田さんってこの方?」と新聞の記事を見せ られました。大きな写真が出ており、亡くなられたとの事でしたが、そうですあの原田さんだったのです。50代という若さで亡くなられ、大変残念です。その記事を見て、 原田さんが調律の仕事をしながら、坂本龍一さんらを始めとして才能のある若い音楽家たちを発掘していた事を 知りました。妻いわく「なぜあなたは発掘されなかったのかしら!?」今思うと原田さんと同じ調律師の道を歩んでいる という事に不思議な感じがしますが、原田さんの仕事ぶりから学べた事は沢山あり、今それが生かされている事に 感謝の念がつのります。
私の好きな作曲家
我が家の秘蔵っ子
我が家の秘蔵っ子はこの記事を書いている時点('07/3月)で生後8ヶ月。とにかくいつもにぎやかであるし、語彙も多い。"おはよー!"
"おやすみなさい""おいしい~!""久しぶりね"など。「8ヶ月でそんなにしゃべる子はいない」ですって?そうですよね。 実は我が家の秘蔵っ子はセキセイインコのLALA君なのです。昨年(2006年)7月生まれらしいのですが、生後3週間ほどで我が家にやってきました。 おしゃべりしてくれるインコなのかどうなのか、分からなかったのですが、一生懸命話かけた甲斐があってか、ある日突然大きな声で話し始めました。 せっかく話ができる能力があるのなら良い言葉を教えようと、かの有名なHoly Scripturesからの一節を教えました。「あい、よろこび、へいわ、しんぼ~づよさ」彼は懸命に覚え,得意げに繰り返します。では、つぎはJames1:19に挑戦です。「すべての人は聞くことに速く、語ることに遅く、憤ることに遅くあるべきです。」これもクリアしました。しかし、「オウム返し」という言葉がありますが、どうもそうではないようです。自分でどんどんアレンジして勝手なことを 言い始めます。「すべての人は聞くことに遅く、語ることに速く、憤ることに速くあるべきです。」あ~、それは逆だって!しかし、インコに会話の能力はあるのでしょうか?「そろそろ、出かけるか。」と私が言ったときに「いってらっしゃ~い!」とタイミングよく返事が返って来たときは爆笑でした。「Lala君はおせんべいがだ~い好き!」と単語だけでなく確かに文章も語りました。野球の実況中継を覚えてしまったインコもいるとか…。あの豆粒のような脳でこんなにすごい能力があるなんて驚きです。残念ながら我が家には人間の子はおりませんが小鳥にこんな能力があるのなら、人間の子はどの子もみんなすばらしい脳の持ち主の筈。子育て中のみなさん、子供が小さな時から是非、良い本を読んであげ、良い音楽を聞かせ、お子さんの感性を磨いてあげてください。 インターネット―思い出をたどって
佐川鮎子先生の記事が”THE SAX"に掲載
荻窪、阿佐ヶ谷、駒込 ー20代の頃へタイムトリップ
インターネットで昔懐かしい、かかわりのあったお店や人々の事を見ていたら無性に荻窪のミニヨンに行きたくなりました。阿佐ヶ谷には20代の頃働いていたギターの音楽院がありましたし、駒込にも分院があったのでのでそこにも立ち寄ってみましたが、そこはすっかり変わってしまっていました。音楽院の仲間の先生たちが住んでいた、通称"チベット"と呼ばれていたアパートもなくなっていました。でも、ミニヨンはほとんど昔のままです。レーコードのコレクションはやはりすごい !! 昔の店舗は線路の向こう側の"月光堂"というレコード屋さんの前にありましたが、そのレコード屋さんも健在!懐かしかったのでそのお店にも入ってきました。当時の店主さんが今でもお元気そうに働いておられて音楽好きのお客さんたちとなにやら音楽談義。店内でかかっているレコードもなんと今はめったにお目にかかる事の出来ない"真空管アンプ"で。どうぞ、皆さんも"昭和"に行きたくなったら荻窪の"ミニヨン"や"月光堂"に出かけてみて下さい。(写真はミニヨンにて)


岡野ピアノ教室発表会

本日(’08 4月27日)はつくば市のノバホールで岡野先生の教室の発表会。ノバホールにはヤマハ、スタインウェイ、ベーゼンドルファーの3台が置かれていますが、私が請け負ったこれまでの発表会、コンサート、その他のイベントではいつもスタインウェイが使用されてきました。午前9時半、調律開始。全体のバランスの中で低音部が狂っていましたが、そこに特に神経を使い、全体を正確に合わせること約1時間。岡野先生から「高音部もよく鳴るようになりました!」との感想。スタインウェイは癖がなく、ドビッシーによし、ベートーベンによし、ショパンにもいい。バランスがよく、豊かに鳴る楽器。うぅーん、実にすばらしい!! 今日は高音部によく歌ってもらうためには高音部をいじるという事だけでは不十分、全体のバランスがいかに大切か基本的な事ですが、今更ながらそのとおりだとつくづく感じた日でした。
絶対音感
最近、調律をなさったお客様から興味深いご報告を頂きました。 6歳の男のお子さんと5歳の女のお子さんのおられるお父様からのメールで「お子さんたちに絶対音感が付いて来た様だ」というお便りでした。
お父さんが適当に音をならし、奥様とお子さんたちに階名で答えてもらうと、お子さんたちは常に正解、奥様は半音上の音を答えられたそうです。 奥様は音程の下がったピアノの音に慣れてしまっていたせいかも知れないとの事…。
このお父様は絶対音感とは特別な才能のある人や、かなり音楽をやり込んだ人が身に付けられるものと思っておられたそうですが、お子様たちに絶対音感が身に付いてきて認識を新たにされ、ますます正しい音程でピアノを調律しておくことの大切さを感じられたそうです。
震災
かなり久しぶりに"工房あれこれ"を更新します。
今年は3月11日に起きた大震災で、歴史に残る悲惨な出来事を経験してしまいました。震災に際してご親族を亡くされた方々、また、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
我が家でも、妻が福島県出身なので、震災直後、親族が5人程、当家に身を寄せていました。その他の親族は流山の避難所や、牛久市の福祉センターにお世話になりました。大勢のボランティアの皆様にお世話になりました事も御礼申し上げます。
本当に未曾有の大震災に突如見舞われ、一瞬にして多くの方々の人生が変わってしまいました。私たち人間は大自然を前にしては本当に無力です。今も避難所に暮らす皆さまが一日も早く生活を再建出来ますように願わずにはいられません。また、皆様が真の希望を見出されます様お祈り申し上げます。
牛久一中、金賞受賞
今年は牛久市内の小中学校から調律の依頼を多数お受けしております。最近開催されたNHK学校音楽コンクール中学校の部で牛久一中混声合唱団が金賞を受賞され、指導にあたられている皆川先生から連絡を頂きました。牛久一中混声合唱団の合唱が8月29日(月)NHK茨城県域「ニュースワイド茨城」で生中継されます。時間は18:10からです。ぜひ、ご視聴下さい。
2011年8月25日(木)